愛馬初のGⅠ馬 エスポワールシチー 第23戦


重賞7勝、GⅠ5勝の2009年、2010年のJRA賞最優秀ダートホース。


しかし、前走の海外遠征での負けっぷりが大きく疲労著しく、以前ほどの走りが出来るか不安だった。

そんな前走帰国後初戦の名古屋大賞典JpnⅢは、負担重量は酷量の59キロで心配されたが、

終わってみれば余裕のレコード勝ち!!

まだまだ力は衰えていない。


次走は5月5日の第23回かしわ記念JpnⅠ 船橋ダート1600mで3連覇を目指す。

ここにはダート界の強敵、武豊騎乗のスマートファルコンや、昨年の南部杯で金星を許してしまったオーロマイスターが出走表明。

しかし、スマートファルコンはこのレースを回避。


昨年まで2年連続JRA賞最優秀ダートホース受賞のエスポだが、

今年のフェブラリーS GⅠを制したトランセンドがドバイワールドカップで2着。

今年はここまで随分と差をつけられており、直接対決で勝つくらいしか逆転の望みはない。


5月5日 船橋10R かしわ記念JpnⅠ 船橋ダート1600mで3連覇を目指したが、

3着/1番人気。

大きく出遅れて万事休す。

しかし、フリオーソに負けるのはともかく、ラヴェリータにも先着を許したのはいただけない。

レース回顧と時計の分析、

パドック写真多数付き現地観戦レポートを掲載。

(2011年5月17日完結)

2011年3月28日立ち上げ

●ライバル・トランセンドがドバイワールドカップで2着の快挙

 昨日行われましたドバイワールドカップGⅠで日本馬がワンツーフィニッシュ。勝ったのは昨年の有馬記念GⅠの勝ち馬ヴィクトワールピサでわかるのですが、2着は昨年のジャパンカップダートGⅠの勝ち馬にして今年のフェブラリーS GⅠの勝ち馬トランセンドです。

 トランセンドはエスポワールシチーのいない昨年のジャパンカップダートと今年のフェブラリーSを快勝。メンバー的にも弱面でエスポワールシチーよりも能力は劣ると思っていましたが、世界最高峰のドバイワールドカップで2着となると格が違い過ぎます。

 3年連続JRA賞最優秀ダートホースを狙う我らが愛馬エスポワールシチーですが、すでにトランセンドは今年中央のGⅠ・フェブラリーSを勝って、ドバイワールドカップ 2着。これだけで正直最優秀ダートホースとしても十分です。

 今年はまだ名古屋大賞典のJpnⅢを勝っただけのエスポワールシチーとは随分と離されてしまいましたが、トランセンドは秋は1つ挟んでジャパンカップダートが目標ということで、ここの直接対決で勝てればまだ最優秀ダートホース受賞への逆転の目はあります。エスポはトランセンドに直接負けたわけではありませんから。

 エスポはジャパンカップダートを最高の目標にしっかりと仕上げて優勝しなければなりません。いくつ地方で勝っても最優秀ダートホースは獲れません。中央のGⅠでの勝利が必須です。


 大きな目標が出来ました。これに向かって頑張って欲しいですね。

これ以降は4月29日に作成

●気になるかしわ記念の出走予定馬(4月17日作成、21日、27日、29日更新)

出走予定馬表 5月5日 船橋競馬場 第23回 かしわ記念 JpnⅠ ダ1600m  

出走予定馬及び補欠馬 全10頭 中央出走可能頭数 5頭  
馬名 予定騎手 斤量 前走 前走着順 前走人気 過去着順
エスポワールシチー 佐藤哲三 57.0  3/21 名古屋JpnⅢ 名古ダ1900 10
オーロマイスター 吉田豊 57.0  4/10 マーチS GⅢ 阪神ダ1800 12 12 11
ダイショウジェット 柴山雄一 57.0  4/10 マーチS GⅢ 阪神ダ1800 13 11
ラヴェリータ 武豊 55.0  4/10 マーチS GⅢ 阪神ダ1800 14
ロードバリオス 福永祐一 57.0  4/17 マイラ GⅡ 阪神芝1600 15 17
以下補欠馬(補欠順位順)
ビクトリーテツニー
ピイラニハイウェイ
ハギノリベラ
ピースオブパワー
ゴルトブリッツ

 

地方所属馬(出走枠 9頭) 
馬名と所属 予定騎手 性齢 前走 前走着順 前走人気 過去着順
トウホクビジン(笠松) 本橋孝太 牝5
グランシュヴァリエ(高知) 的場文男 牡6
ダノンムロー(高知) 中西達也 騸7
イブロン(船橋) 牡9
ザッハーマイン(船橋) 牝6
ナイキマドリード(船橋) 牡5
フリオーソ(船橋) 牡7
マグニフィカ(船橋) 牡4
ナムラハンター(浦和) 牡6
補欠馬(10頭・補欠順位順) 
馬名 予定騎手 性齢 前走 前走着順 前走人気 過去着順
タートルベイ(船橋) 牡6
アンパサンド(川崎) 牡7
ツクシヒメ(船橋) 牝5
ドリームトレジャー(船橋) 牡6
ジョインアゲン(高知) 水野貴史 牡9
エーシンエヴァン(笠松) 花本正三 牡7
エネルマオー(浦和) 牡9
ハードランナー(川崎) 牡7
タンゴノセック(川崎) 牡7
アプローチアゲン(高知) 牡7

4月17日、JRAからの出走予定メンバーと補欠メンバーが発表になりました。予定していたスマートファルコンが回避し、実に寂しいメンバーとなりました。南部杯で金星を許したオーロマイスターくらいが少し要注意ですが、その後のオーロの精彩を欠く走りを見ていると、全く問題ないような気がします。

4月21日、地方所属馬の発表がありました。強い地元の雄・フリオーソが参戦確定ですね。2強の一騎打ちになるのでしょうか。俄然楽しみが増えました。

4月27日、イブロンとナムラハンターの取り消しによって、タートルベイとドリームトレジャーが補欠から繰り上がりました。また補欠の馬のほとんどが取り消しました。地方所属馬の鞍上が何頭か決まりました。

4月29日、JRA所属の出走馬が確定しました。結局補欠馬は1頭も出走できず、そのまま確定しました。

●残念、口取りは外れました

 地方競馬場で初の口取り式に出席すべく申込みをした私ですが、今回も敢え無く落選しました。前回の名古屋大賞典に続き連続の落選です。

 そうは言っても、私はエスポでは西脇特別とフェブラリーSの2度夢を実現させて貰っているので、仕方ないですね。

 それでももちろん、当日は現地で応援いたします。

これ以降は5月2日に作成

●出馬確定表

2011年5月5日(木) 船 橋 第10競走 ダート 1600m(左)16:15発走
震災復興支援競走 農林水産大臣賞典
第23回 かしわ記念(指定交流)JpnI4上オープン
(サラブレッド系 4歳以上 定量)
賞金 1着60,000,000円 2着21,000,000円 3着12,000,000円 4着6,000,000円 5着3,000,000円 
10R 出 馬 表


父 性齢
馬 名
母         毛色
(母 父)
馬主      生産牧場
調教師
(所属)
負担重量
騎 手
(所属)
成 績




着別成績
左回りダ
右回りダ
船 橋ダ
競馬場(JはJRA)/競走日 馬場状態(ばんえいの場合は馬場水分)/ナイター区分 コース区分/距離
レース名
着順/頭数 人気 減量/騎手 負担重量(ばんえいの場合は積載重量)
馬番 馬体重 1着馬
タイム(1着馬との差、1着時は2着馬との差) コーナー通過順 上がり3Fタイム
      前 走             前々走             3走前             4走前             5走前      
1 1
ブラックタイアフェアー 牡 9
ジョインアゲン
グローリーアゲン 栗毛
(ロイヤルスキー)
熊谷美雪 三木田明仁
雑賀正
(高知)
57.0
水野貴
(浦和)
0-0-0-0
 
 
  13-6-6-22
0-1-2-13
13-5-4-7
0-1-1-2
高知04.23 不良 ナ 右 1600
東日本大震災被災地支援特別A-
3/6  1人 永森大 56.0
2番 512 イーグルビスティー
1454(0.1) 4-4-1-1  38.5
福山03.27 良 右 1800
ファイナルグランプリファン投票
3/10  1人 岡田祥 56.0
2番 510 ウォーターオーレ
1580(0.1) 6-6-5-5  38.9
高知03.20 良 右 1300
貫之さくらまつり特別A-7
1/6  1人 赤岡修 56.0
4番 511 スプリングアーム
1249(0.4) 3-4-2-1  38.9
高知03.06 重 ナ 右 1400
高知県山茶花特別A-1選抜馬
1/7  1人 赤岡修 56.0
3番 514 リバーホーク
1322(0.3) 4-5-4-1  38.8
高知02.26 稍重 ナ 右 1300
Aイ
1/8  1人 赤岡修 56.0
3番 513 スプリングターシャ
1261(0.6) 5-5-4-1  38.9
2 2
ブライアンズタイム 牡 6
ロードバリオス
レディブラッサム 青毛
(Storm Cat)
(株)ロードホース ケイアイファーム
藤原英
(JRA)
57.0
福永祐
(JRA)
1-0-0-0
 
 
  6-2-2-7
0-0-0-0
1-0-0-1
0-0-0-0
J阪神04.17 良 芝 右 1600
読売マイラーズCGII
7/18  15人 北村宏 57.0
4番 452 シルポート
1328(0.5) 8-7  33.4
J阪神03.26 良 芝 右 1600
六甲S4歳上オープン
1/18  6人 福永祐 56.0
2番 454 クレバートウショウ
1340(0.1) 5-6  34.1
J東京11.13 良 芝 左 1400
オーロC3歳上オープン
5/18  3人 後藤浩 55.0
3番 452 リビアーモ
1212(0.2) 1-1  34.6
J京都10.09 不良 芝 右 1200
夕刊フジ杯オパールS3歳上オー
17/18  7人 藤田伸 56.0
7番 458 グランプリエンゼル
1119(2.3) 3-3  37.4
J京都05.22 良 芝 右 1400
テレビ愛知OP3歳上オープン
3/18  1人 藤田伸 56.0
7番 454 ショウナンラノビア
1205(0.3) 6-6  33.7
3 3
コマンダーインチーフ 牡 6
ドリームトレジャー
キミホウセキ 鹿毛
(サンデーサイレンス)
中原哲郎 田端牧場
佐々功
(船橋)
57.0
森泰斗
(船橋)
0-0-1-0
 
 
  5-0-3-29
1-0-0-3
0-0-1-2
0-0-0-1
大井04.21 重 右 1800
’11ブリリアントカップ4上オ
3/16  11人 森泰斗 56.0
7番 487 ツルオカオウジ
1519(0.8) 11-8-6-7  37.8
大井02.16 不良 右 2000
金盃4上オープン重賞
7/16  8人 戸崎圭 54.0
16番 487 スーパーパワー
2039(0.8) 11-11-10-8  38.1
船橋01.20 良 左 1700
千葉テレビ放送盃A2以下
9/14  2人 戸崎圭 57.0
2番 493 キングバンブー
1492(2.5) 7-6-5-4  40.5
大井12.29 良 右 2000
東京大賞典JpnI
12/14  11人 五十冬 57.0
1番 482 スマートファルコン
2044(4.0) 11-11-8-8  40.5
浦和11.24 稍重 左 2000
浦和記念JpnII
5/10  3人 戸崎圭 56.0
10番 475 スマートファルコン
2074(1.6) 7-6-6-5  36.6
4 4
ゴールドアリュール 牡 6
オーロマイスター
フェアリーワルツ 鹿毛
(Lear Fan)
(有)サンデーレー 追分ファーム
大久洋
(JRA)
57.0
吉田豊
(JRA)
4-4-3-12
 
 
  7-6-3-17
2-0-2-2
3-4-0-7
0-0-0-1
J阪神04.10 稍重 右 1800
マーチSGIII
7/16  12人 吉田豊 58.5
14番 512 テスタマッタ
1508(0.8) 10-12-12-10  36.0
J阪神03.21 不良 右 1400
ポラリスS4歳上オープン
4/16  6人 吉田豊 58.5
8番 510 ダイショウジェット
1222(0.1) 10-8  35.6
J東京02.20 良 左 1600
フェブラリーSGI
12/16  8人 吉田豊 57.0
1番 522 トランセンド
1376(1.2) 14-11  36.6
J阪神12.05 稍重 右 1800
ジャパンCダートGI
11/16  9人 吉田豊 57.0
16番 504 トランセンド
1509(2.0) 5-5-5-5  38.3
船橋11.03 良 左 1800
JBCクラシックJpnI
10/13  3人 吉田豊 57.0
11番 512 スマートファルコン
1543(4.4) 2-3-4-5  43.0
5
スマートボーイ 牝 5
トウホクビジン
ミリョク 鹿毛
(Riverman)
(有)ホースケア グランド牧場
山中輝
(笠松)
55.0
本橋孝
(船橋)
0-0-1-17
 
 
  8-5-7-52
0-0-1-19
7-4-6-31
0-0-1-6
笠松04.29 良 右 2500
オグリキャップ記念4歳以上・オ
5/10  4人 吉井友 54.0
10番 448 ヒシウォーシイ
2485(2.0) 3-4-4-4  38.2
笠松04.08 稍重 右 1900
東海クラウンA1B級以上オープ
1/10  4人 吉井友 56.0
3番 441 エーシンアクセラン
2012(0.1) 5-5-4-3  37.2
名古屋03.21 不良 右 1900
名古屋大賞典JpnIII
11/12  7人 尾島徹 54.0
3番 438 エスポワールシチー
2058(7.4) 3-5-7-8  44.1
川崎03.02 不良 左 2100
エンプレス杯JpnII
8/12  8人 本橋孝 55.0
10番 426 ラヴェリータ
2174(2.1) 10-10-9-9  37.1
佐賀02.11 稍重 右 2000
佐賀記念JpnIII
11/12  11人 筒井勇 54.0
4番 427 メテオロロジスト
2105(4.5) 12-12-12-12  37.3
5 6
リンドシェーバー 牡 9
エネルマオー
タカノバレリーナ 鹿毛
(オジジアン)
栗原清子 高昭牧場
冨田藤
(浦和)
57.0
金子正
(川崎)
0-0-0-7
 
 
  4-9-2-52
0-0-0-4
0-0-0-5
0-0-0-2
大井04.21 重 右 1800
’11ブリリアントカップ4上オ
15/16  16人 金子正 57.0
8番 468 ツルオカオウジ
1569(5.8) 14-16-16-16  41.5
大井03.09 重 右 1400
東京スプリング盃4上オープン重
13/14  14人 金子正 58.0
5番 471 フジノウェーブ
1280(3.7) 12-14-14  38.7
船橋02.23 稍重 左 1800
報知グランプリカップ4上オープ
10/11  11人 金子正 56.0
6番 471 キングバンブー
1564(3.2) 11-11-11-11  40.0
船橋01.19 良 左 1000
船橋記念4上オープン
13/14  14人 金子正 57.0
6番 476 ジーエスライカー
1016(2.8) 13-12  37.3
川崎01.04 良 左 1600
大師オープンA1下4歳上
12/14  13人 金子正 57.0
9番 469 マズルブラスト
1446(2.0) 11-11-12-11  39.5
7
Gone West セン 7
ダノンムロー
Final Destination 黒鹿毛
(O’Reilly)
岡村勝喜 Fontainebl
別府真
(高知)
57.0
中西達
(高知)
1-0-2-0
 
 
  6-3-4-22
0-0-0-1
2-1-2-1
0-0-0-0
高知04.17 良 ナ 右 1300
宇佐大鍋まつり特別AイBイ
3/7  1人 中西達 56.0
7番 473 バンクレイド
1270(0.9) 6-6-3-4  40.7
高知04.09 不良 右 1900
二十四万石賞
3/10  2人 中西達 57.0
10番 472 アプローチアゲン
2064(0.4) 5-5-3-2  39.3
高知03.27 稍重 右 1600
仁淀川町安居渓谷特別A-2
1/7  1人 中西達 56.0
7番 468 イーグルビスティー
1486(0.2) 3-3-1-1  39.9
J東京02.06 良 芝 左 1600
東京新聞杯GIII
14/16  16人 クラス 56.0
13番 454 スマイルジャック
1338(1.3) 12-11  34.7
J中山12.11 良 芝 右 1200
ラピスラズリS3歳上オープン
12/14  12人 柴田善 56.0
7番 454 ジョーカプチーノ
1083(1.0) 14-12  33.4
6 8
クリプティックラスカル 牡 8
ダイショウジェット
デューティエコー 鹿毛
(マグニテユード)
馬場祥晃 エムエム、ヤマダファ
大根田
(JRA)
57.0
柴山雄
(JRA)
3-3-1-11
 
 
  9-8-5-26
2-1-2-8
7-7-3-18
0-0-0-0
J阪神04.10 稍重 右 1800
マーチSGIII
6/16  13人 柴山雄 57.5
1番 556 テスタマッタ
1508(0.8) 10-10-11-11  35.9
J阪神03.21 不良 右 1400
ポラリスS4歳上オープン
1/16  8人 柴山雄 57.0
4番 558 マルカベンチャー
1221(0.0) 11-11  35.2
高知03.14 右 1400
黒船賞JpnIII
競走取止め  岩田康 56.0
3番 
J東京02.20 良 左 1600
フェブラリーSGI
11/16  13人 柴山雄 57.0
3番 562 トランセンド
1376(1.2) 14-15  36.4
J東京01.30 良 左 1400
根岸SGIII
3/16  10人 柴山雄 56.0
11番 568 セイクリムズン
1237(0.7) 9-9  35.4
9
クロフネ 牡 6
タートルベイ
リキマドレード 芦毛
(Miswaki)
三宅靖夫 有限会社レキシントン
矢野義
(船橋)
57.0
御神訓
(大井)
0-0-0-2
 
 
  8-1-1-31
0-0-0-3
8-1-1-22
0-0-0-0
大井04.21 重 右 1800
’11ブリリアントカップ4上オ
6/16  5人 御神訓 57.0
11番 512 ツルオカオウジ
1524(1.3) 10-12-7-5  38.3
大井02.16 不良 右 2000
金盃4上オープン重賞
5/16  5人 吉原寛 56.0
7番 512 スーパーパワー
2035(0.4) 8-6-3-3  38.8
大井12.29 良 右 2000
東京大賞典JpnI
11/14  10人 御神訓 57.0
11番 515 スマートファルコン
2043(3.9) 10-10-10-9  40.4
金沢12.12 不良 右 2300
中日杯3歳以上
1/12  2人 堀場裕 56.0
2番 514 ジャングルスマイル
2299(0.3) 3-3-1-1  39.6
金沢11.14 重 右 2600
北國王冠3歳以上
1/10  1人 堀場裕 56.0
10番 509 キタイセユニバース
2500(1.8) 4-3-2-1  39.9
7 10
ゴールドアリュール 牡 6
エスポワールシチー
エミネントシチー 栗毛
(ブライアンズタイム)
(株)友駿ホースク 幾千世牧場
安達昭
(JRA)
57.0
佐藤哲
(JRA)
9-4-1-4
 
 
  12-4-1-5
5-1-0-1
6-1-0-0
2-0-0-0
名古屋03.21 不良 右 1900
名古屋大賞典JpnIII
1/12  1人 佐藤哲 59.0
4番 494 ワンダーアキュート
1584(0.4) 2-1-1-1  38.0
USA11.06 良 2000
ブリーダーズCクラシックGI
10/12  0人 佐藤哲 57.0
0番 計不 BLAME
(0.0) 
盛岡10.11 稍重 左 1600
マイルチャンピオンシップJpnI
2/12  1人 佐藤哲 57.0
3番 511 オーロマイスター
1353(0.5) 3-5  35.1
船橋05.05 良 左 1600
かしわ記念JpnI
1/14  1人 佐藤哲 57.0
12番 496 フリオーソ
1368(0.2) 3-3-3-3  36.1
J東京02.21 良 左 1600
フェブラリーSGI
1/15  1人 佐藤哲 57.0
4番 498 テスタマッタ
1349(0.4) 2-2  35.6
11
ブライアンズタイム 牡 7
フリオーソ
ファーザ 栗毛
(Mr. Prospector)
ダーレー・ジャパン・ ハシモトフアーム
川島正
(船橋)
57.0
戸崎圭
(大井)
6-5-0-7
 
 
  10-13-1-10
7-8-0-3
3-5-1-5
5-4-0-2
J東京02.20 良 左 1600
フェブラリーSGI
2/16  3人 Mデム 57.0
13番 506 トランセンド
1366(0.2) 12-11  35.7
川崎01.26 良 左 2100
川崎記念JpnI
1/11  1人 戸崎圭 57.0
4番 507 メイショウタメトモ
2142(1.1) 1-1-1-1  37.7
大井12.29 良 右 2000
東京大賞典JpnI
2/14  2人 戸崎圭 57.0
9番 508 スマートファルコン
2007(0.3) 2-2-2-2  37.4
船橋11.03 良 左 1800
JBCクラシックJpnI
2/13  1人 戸崎圭 57.0
3番 507 スマートファルコン
1512(1.3) 2-2-2-2  40.2
船橋09.23 稍重 左 1800
日本テレビ盃JpnII
1/14  1人 戸崎圭 58.0
10番 510 トランセンド
1488(0.5) 2-2-2-2  36.2
8 12
Unbridled’s Song 牝 5
ラヴェリータ
Go Classic 芦毛
(Gone West)
前田幸治 DellRidgeF
松元茂
(JRA)
55.0
武 豊
(JRA)
1-0-0-1
 
 
  10-3-2-10
6-2-1-2
4-1-1-4
0-1-0-1
J阪神04.10 稍重 右 1800
マーチSGIII
14/16  5人 武 豊 56.5
9番 514 テスタマッタ
1513(1.3) 6-8-9-8  36.7
川崎03.02 不良 左 2100
エンプレス杯JpnII
1/12  1人 武 豊 56.0
9番 515 ブラボーデイジー
2153(0.1) 6-6-6-5  36.6
大井02.02 良 右 1800
TCK女王盃JpnIII
1/16  2人 Mデム 57.0
13番 518 ミラクルレジェンド
1524(0.0) 3-3-4-6  36.3
J阪神12.05 稍重 右 1800
ジャパンCダートGI
7/16  6人 岩田康 55.0
5番 518 トランセンド
1495(0.6) 3-3-3-3  36.9
船橋11.03 良 左 1800
JBCクラシックJpnI
8/13  5人 和田竜 55.0
5番 521 スマートファルコン
1536(3.7) 5-5-5-4  42.3
13
タヤスツヨシ 牡 6
グランシュヴァリエ
ラストキッス 青鹿毛
(マルゼンスキー)
宮崎忠比古 川上牧場
雑賀正
(高知)
57.0
的場文
(大井)
0-0-0-1
 
 
  7-3-2-15
2-1-1-6
5-2-1-9
0-0-0-2
高知04.22 稍重 ナ 右 1600
道の駅四万十大正特別A-1選抜
1/7  1人 永森大 56.0
7番 500 モルフェキープオフ
1465(1.1) 3-3-1-1  39.9
佐賀02.11 稍重 右 2000
佐賀記念JpnIII
6/12  7人 赤岡修 56.0
8番 496 メテオロロジスト
2076(1.6) 3-4-5-6  37.6
高知01.23 良 ナ 右 1400
ガーネット特別
1/10  1人 赤岡修 56.0
2番 500 リワードプレゼンツ
1316(0.7) 4-3-3-1  38.4
川崎01.03 良 左 2100
報知オールスターカップA1下オ
5/13  7人 的場文 56.0
11番 485 ボランタス
2166(1.2) 2-2-1-3  40.1
船橋11.03 良 左 1800
JBCクラシックJpnI
7/13  11人 赤岡修 57.0
8番 485 スマートファルコン
1532(3.3) 10-11-8-8  41.0
レコード 1:35:4 アブクマポーロ 57 石 崎  隆 之 1998/05/27

●騎手は佐藤哲三騎手 ほっさん評価 地方「B-」

 鞍上は当然今回も主戦の佐藤哲三騎手です。


 1970年9月17日生まれの40歳。1989年に吉岡八郎厩舎所属でデビュー。23年目。同期に田中勝春騎手、角田晃一元騎手現調教師がいる。

 デビュー年は8勝で、2年目に27勝と勝ち星を増やした。92年に朝日チャレンジカップGⅢで重賞初制覇(レットイットビー・吉岡八郎厩舎)。94年12月21日付けでフリーとなる。96年にマイネルマックスでGⅠ制覇。この年自己最多の70勝を上げた。

 02年に通算500勝を突破。03年にはタップダンスシチーでジャパンカップGⅠを優勝。

 途切れなく重賞を勝っており、目下15年連続記録更新中。この記録は称賛に値する。


 「職人肌のイメージだが、騎乗ぶりはスマートでソツがない。無理に出したり抑えたりせず、馬の気持ちに合わせるというスタイル。馬群の捌きは上々で、追う技術は水準級といったところか。考えながら騎乗し、レースでは余裕を感じさせる。スムーズに流れに乗せられるので、極端な後ろからの競馬がない。」(佐藤祐樹元騎手)

 真面目な性格で、インタビューでは細かく長く話してくれる。記者がまとめるのに苦労するほど。

 佐藤哲三といえばなんと言っても佐々木晶三師とのタッグである。2002年以降に挙げたJRA重賞27勝の内、19勝は佐々木晶三厩舎の所属馬で挙げたものである。そして佐々木晶三師と仲の良い安達昭夫師、西園正都師との縁も深い。


 2000年のラガーレグルスのゲート再審査の際、心無い観客がゲート近くの柵を叩く等の悪戯をした為ラガーレグルスは興奮。ゲート審査に不合格となりダービー出走が不可能になる。さらにゲート検査後、野次を飛ばした観客に激怒した佐藤がスタンドに向かって詰め寄り、JRA職員に止められる騒ぎとなる。

 人気馬を自ら潰しにかかる騎乗スタイルは、格上馬が出走すると最初から2着狙いが見られるようになったと言われる最近の騎手の中では珍しく、馬券派のファンから支持されている。

 大の競艇好きであり、ジョッキーの間では「哲三先生」と呼ばれるほど精通している(競艇専門誌「マクール」の「俺もボートファンだ!」でインタビューを受けている)。年末の賞金王決定戦特番に出演するなど、メディア露出は競艇関連が大多数を占めている。

 2004年の宝塚記念を勝利した際、使用していたゴーグル、鞭、更にはヘルメットまでも観客席に投げ入れるパフォーマンスを見せている。2009年にはかしわ記念(エスポワールシチー)を勝利した際も鞭を観客席に投げ入れるパフォーマンスを見せている。


 2011年4月27日現在、中央では857勝(内GⅠ5勝、重賞42勝)、勝率8.7パーセント、連対率18.1パーセントと騎乗馬の質を考えればたいしたもの。。2010年は36勝、勝率8.4パーセントと若干低いが、エスポワールシチーやアーネストリーでGⅠや重賞を制覇している。それらを育てた手腕は超一流。


 2010月9月19日のスポーツニッポン紙・乗峯栄一氏のコラムでは次のように紹介されている。
雑誌の依頼で、ブリーダーズC挑戦エスポワールの佐藤哲三インタビューをやった。いや、佐藤哲三という騎手は凄い。「歩度を伸ばすことに努めていますが、歩度を伸ばすのはこちらとの信頼関係の中でエスポの自立心を育むことなんです」などと騎手コメントでは滅多に聞かない言葉がバンバン出てくる。個人的には十数年前の「競走馬騎乗はベニヤ板です」「ロンシャンボーイは風船抱えてました」など清山宏明語録以来の感動だ。佐藤哲三は「乗る」というより「馬を作る騎手」だ。だからそこをうまく了解する佐々木厩舎や安達厩舎だといい結果が出るということなんだろう。(以下省略)

 私も全く同意見である。


 海外遠征は2004年タップダンスシチーで凱旋門賞に出走しているがバゴの17着に敗れた。しかし、これはチャーターする予定であった飛行機が故障により離陸できないアクシデントに見舞われ、輸送が不可能となり、佐々木晶三調教師は一度は遠征を断念したものの一口馬主の会員には出走を望む声が多く、出走2日前出発の飛行機で輸送するスケジュールで遠征を敢行した為であり、これは度外視すべき結果である。


 ほっさん愛馬では最多の43戦13勝。オペラシチーの目黒記念GⅡをはじめ、エスポワールシチーのGⅠ5勝全て彼の騎乗。そのいぶし銀の腕前は衰えるどころか輝きを増している。

 ほっさん愛馬に騎乗していただいた経験としては、調教師の指示に従順で、ペースや出遅れなど構わず言われた通りの騎乗をする。一流と言われる騎手のほとんどは調教師の指示があってもペースやレース感などから突然自分が良かれと思う乗り方を選択し結果を出すが、佐藤哲三騎手はそういった騎乗はほとんどない。そういった面などが世間から一流と分け隔てられるところだろう。
 故に調教師の指示に従い、ペースが遅いのに直線一気になったり、流れが速くなりそうでもハナを主張したりするので批判の矢面に立たされることが多い。
 しかし、それが佐藤哲三騎手であって、私はそういう騎手がいることも大切と思う。


 ひと1倍ファンを大切にする騎手で、2011年の名古屋大賞典JpnⅢ優勝時には、ウィナーズサークルで色紙等を持っていた約50名を超えるファン全てがいなくなるまでサインに応じ、グズグズしていた私さえもサインをいただくことができた。

 普通の騎手なら、4、5枚程度書いてバイバイだが、佐藤哲三騎手の丁寧な対応は要領のいいファンだけでなく、弱者にもきちんと行き渡り非常に好感が持てる。

 また、その日の震災に伴う義援金募金活動では、地元名古屋の騎手に交じり、2着だった和田竜二騎手と最後の最後まで募金活動に参加。本来地元の騎手によるイベントだった為に関東の一部騎手が募金活動もせずに帰路につく中、最後の最後まで求められた握手に応じ(うちの子も握手していただいた)笑顔を絶やさなかった性格は人としても素晴らしいのひと言。

 そういった全てのことを含め、私は人間佐藤哲三の大ファンである。

 
 エスポワールシチーも彼があってのもの。彼で勝てないのなら、だれが騎乗しても同じと思う。今回もエスポをよろしくお願いいたします。


 ほっさん愛馬での成績 43戦13勝

2004年 6月27日 オペラシチー     鶴橋特別 500万下  阪神芝2000m  1着1番人気
2004年 7月25日 オペラシチー     玄海特別 1000万下 小倉芝2000m  1着1番人気
2004年 9月11日 オペラシチー     朝日CC GⅢ      阪神芝2000m  7着/2番人気
2004年10月24日 オペラシチー     菊花賞 GⅠ       京都芝3000m  3着/6番人気
2005年 2月26日 オペラシチー     御堂筋S 1600万下  中山芝2500m  1着1番人気
2005年 3月26日 オペラシチー     日経賞 GⅡ       中山芝2500m  3着2番人気
2005年 4月24日 オペラシチー     メトロポリタンS OP   東京芝2400m  3着1番人気
2005年 5月21日 オペラシチー     目黒記念 GⅡ      東京芝2500m  1着1番人気
2005年 8月21日 オペラシチー     札幌記念 GⅡ      札幌芝2000m  7着/1番人気
2006年 1月22日 オペラシチー     AJCC GⅡ       中山芝2200m  5着/3番人気
2006年 2月12日 オペラシチー     ダイヤモンドS GⅢ   東京芝3400m  10着/4番人気
2006年 7月30日 ダブルダンスシチー 2歳新馬         小倉芝1200m  8着/3番人気
2006年 8月27日 ロンドンシチー    3歳未勝利        新潟ダ1200m  6着/7番人気
2006年10月29日 ダンシングシチー  2歳新馬          東京芝1600m  8着/9番人気
2007年 6月17日 フォレストシチー   3歳未勝利        阪神ダ1800m 13着/10番人気
2007年 6月30日 ダブルダンスシチー 3歳未勝利        阪神ダ1800m  4着/5番人気
2007年 7月28日 マイセンシチー    3歳未勝利        小倉芝2600m 11着/9番人気
2007年 8月19日 チャーミングシチー  2歳新馬         小倉芝1800m 開催中止
2008年 3月 9日 エスポワールシチー 3歳新馬         阪神芝1600m  3着1番人気
2008年 3月29日 エスポワールシチー 3歳未勝利        阪神芝1400m  2着1番人気
2008年 4月12日 ダブルダンスシチー 1000万下        阪神ダ1800m  2着/5番人気
2008年 5月 3日 エスポワールシチー 3歳未勝利        京都芝1600m  6着/2番人気
2008年 5月11日 ダブルダンスシチー 桃山特別 1000万下 京都ダ1800m 11着/1番人気
2008年 6月21日 エスポワールシチー 3歳未勝利        阪神芝1400m  2着/4番人気
2008年 7月20日 エスポワールシチー 3歳未勝利        小倉芝1200m  1着1番人気
2008年 8月10日 エスポワールシチー 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m  7着/3番人気
2008年 9月27日 エスポワールシチー 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m  1着2番人気
2008年10月 4日 ダブルダンスシチー 500万下         阪神ダ1800m  9着/2番人気
2008年11月24日 エスポワールシチー トパーズS OP     京都ダ1800m  1着1番人気
2009年 1月25日 エスポワールシチー 平安S GⅢ       京都ダ1800m  2着1番人気
2009年 2月15日 ダブルダンスシチー 500万下         小倉ダ1700m  3着/3番人気
2009年 2月22日 エスポワールシチー フェブラリーS GⅠ   東京ダ1600m  4着/5番人気
2009年 3月 8日 ダブルダンスシチー 500万下         阪神ダ1400m 11着/6番人気
2009年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ   船橋ダ1600m  1着2番人気
2009年 5月17日 エクストラシチー   湯沢特別 500万下  新潟芝1200m 16着/14番人気
2009年10月12日 エスポワールシチー 南部杯 JpnⅠ     盛岡ダ1600m  1着2番人気
2009年12月 6日 エスポワールシチー JCダート GⅠ     阪神ダ1800m  1着1番人気
2010年 2月21日 エスポワールシチー フェブラリーS GⅠ   東京ダ1600m  1着1番人気
2010年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ   船橋ダ1600m  1着1番人気
2010年10月11日 エスポワールシチー 南部杯 JpnⅠ     盛岡ダ1600m   2着1番人気
2010年11月 6日 エスポワールシチー ブリーダーズカップ クラシック GⅠ 米チャーチルダウンズ ダ2000m 10着/7番人気
2011年 2月12日 セシリアシチー    3歳未勝利        京都ダ1800m  感冒により出走取消
2011年 3月19日 クレセントシチー   3歳未勝利        阪神ダ1400m   10着/13番人気
2011年 3月21日 エスポワールシチー 
名古屋大賞典 JpnⅢ 名古屋ダート1900m 1着1番人気
2011年 4月16日 クレセントシチー   3歳未勝利        阪神ダ1800m   8着/11番人気


3月21日、エスポワールシチーで名古屋大賞典JpnⅢを制し、優勝騎手インタビューを受ける佐藤哲三騎手(右)。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

本紙の見解

エスポワールシチーとフリオーソが1年ぶりに対決する。他馬とは能力が一枚も二枚も違う感じだけに、昨年に続いての一騎打ちムード。前者は絶好調とはいえなくても昨年よりいい状態で出走できそうで、当レース3連覇を狙う。後者も例年2400メートルのダイオライト記念からの参戦だったのが、今年は1600メートルのフェブラリーSからの臨戦で体調面も万全。当レースは過去2年⑤②着。今度こその期待。



予想家の印
馬名 竹内康 大木 善林 水元 湯本 川上
ロードバリオス
オーロマイスター △△ △△
ダイショウジェット △△
エスポワールシチー
フリオーソ
ラヴェリータ △△ △△ △△
二重△は△△で処理
あとは無印

netkeiba.com

◆優勝馬の所属
JRA…7勝
船橋…3勝

◆優勝馬の年齢
4歳…3勝
5歳…2勝
6歳…4勝
7歳…1勝

◆優勝馬の父系
Northern Dancer系
┣アサティス(ボンネビルレコード)
┣フサイチコンコルド(ブルーコンコルド)
┣アジュディケーティング(アジュディケーティング)
┗デュラブ(トーシンブリザード)

Mr.Prospector系
┣アフリート(スターリングローズ)
┗スキャン(タマモストロング)

Hail to Reason系
┣ゴールドアリュール(エスポワールシチー)
┗ディアブロ(ナイキアディライト)

その他の父系
┗トウカイテイオー(ストロングブラッド)

◆勝利騎手
内田博幸…2勝
石崎隆之…2勝
佐藤哲三…2勝
的場文男…1勝
幸英明…1勝
福永祐一…1勝
小池隆生…1勝

◆優勝馬の人気
1人気…4勝
2人気…2勝
3人気…1勝
4人気…1勝
5人気…1勝
6人気…1勝

◆優勝馬の前走
マーチステークス…2勝
名古屋大賞典…2勝
フェブラリーステークス…1勝
ダイオライト記念…1勝
かきつばた記念…1勝
群馬記念…1勝
マイルグランプリ…1勝
テレビ埼玉杯…1勝

◆人気馬の着順
1人気…4-3-0-3
2人気…2-2-3-3
3人気…1-1-4-4

◆配当
単勝平均728円
┣最低配当110円
(10年エスポワールシチー)
┗最高配当2,180円
(01年タマモストロング)

馬連平均2,101円
┣最低配当240円(06年)
┗最高配当5,430円(04年)

3連単平均26,971円
┣最低配当790円(06年)
┗最高配当96,650円(03年)

◆かしわ記念まとめ
 過去10年でJRA勢7勝、地方は船橋勢による3勝。その船橋勢は延べ9頭が、複勝圏内以内と地方勢の中で気を吐いている。年をまたいでの同じ馬の活躍が目立つレースで、過去4頭が2回以上の連対を果たしている。その中でもエスポワールシチーは唯一連覇を達成。

 1番人気は過去10年で3勝6連対と一見信頼度は高くないが、JpnI(GI)昇格以降は[3-2-0-1]と高い安定感。しかし、馬連の平均が2000円を超えているように伏兵の台頭も珍しくない。無理な穴狙いよりは、昨年5番人気2着のフリオーソのように実績と評価が合わない人気の盲点を狙うのが得策だろう。勝ち馬の臨戦過程は多様だが、これもJpnI昇格以降は、大半がフェブラリーステークスから直行、もしくは1戦を挟んでの出走という特徴がある。

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

エスポワールシチー(1着)

 「状態面としてはまだまだ。正直、今日は自信がありませんでした。久しぶりの実戦で力を出せるのかという不安、そして何もかも普段どおりにいかなかったアメリカでの記憶が馬によみがえらないかということも不安でした。今日も好調のときとは違う仕草をしていましたし、気持ちが入りすぎという感じもします。走るフォームもまだ小さいですし。そのあたりを修正しながら、厩舎のみなさんと一丸になってエスポワールシチーをもっといい馬にできるように頑張るつもりです。」(佐藤哲三騎手・web Furlong 2010)


 「昨年のかしわ記念と同じくらいの体重になりましたが、これで大丈夫なのかどうか、手探りの状態。太めで出走させた昨年の南部杯より、今日のほうが心配でした。2周目の3コーナーで後続が差を詰めてきたときは冷や汗が出ましたね。ほかの馬とは順調度がまるで違うわけですから……。でも勝つことができましたし、また改めてチャレンジしていければと思っています」(安達昭夫調教師・web Furlong 2010)

●各陣営のコメント

エスポワールシチー

 「前走は久々のレースでどうかと思っていたが勝ってくれた。まだ好調時のデキには戻り切っていないけど、前走時もそうだが、多少状態が良くなくても気で走ってくれるからね。マイルの距離は安定して結果を出せているし、いいレースができると思う。」(安達昭夫調教師・競馬ブック)

フリオーソ

 「直線だけの競馬になったとはいえ、フェブラリーSであれだけの脚が使えるんだからこの馬は本当に大したものだよ。今は体調面で気になるところがないから調整は予定通り。追い切りの動きも申し分なかったよ。エスポワールシチーと船橋コースで対戦できるのは今回が最後かも知れないから、ファンのみんなに去年以上の勝負を見せたい。」(川島正調教師・競馬ブック)

ラヴェリータ

 「2週続けて左回りの日曜日に追い切りを消化。動きは変わりないし、体調は変わりなくきているけど、前回は珍しく砂を被って嫌がっていたからね。その点が気になるし、ここは2頭(エスポワールシチー様、フリオーソ)が強力だね。」(牧口助手・競馬ブック)

●ほっさん予想

エスポワールシチー

 海外遠征での大敗から心配された前走の名古屋大賞典JpnⅢは59キロの酷量ながらも57キロの実力馬ワンダーアキュートを完封。


 昨年の南部杯JpnⅠでは今回出走するオーロマイスターに不覚を取ったが、当時は海外遠征前の叩き台。ここが目標の今回、負けることは許されない。

オーロマイスター

 昨年の南部杯JpnⅠでは圧倒的1番人気のエスポワールシチーに勝ちJpnⅠ制覇。エスポワールシチーは海外遠征に向けての叩き台だったとはいえ、強い内容だった。

 しかし、そこからあの走りが嘘のように低迷。重賞では3戦連続二桁着順。オープン特別のポラリスSでようやく4着といいところなし。

 それでも前走マーチSは58.5キロの酷量で7着。全くダメではないがパンチ不足。近走からも逆転はないだろう。
エスポワールシチー
フリオーソ
なし
なし
 フリオーソただ1頭が相手だと思いますが、エスポワールシチーは万全の調整ですし、負けることはないと思います。

これ以降は5月4日に作成

●追い切り情報(5月4日更新)

前走前 3月16日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
佐藤哲三
4F 51.0
3F 37.2
2F 24.5
1F 12.3



3月30日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.2
3F 45.3
2F 29.5
1F 14.5


3月31日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.4
3F 43.9
2F 28.9
1F 14.5


4月3日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.7
3F 44.5
2F 29.3
1F 14.5


4月5日 栗東坂路 良馬場 
1回

4F 59.3
3F 43.4
2F 28.8
1F 14.5


4月6日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.3
3F 40.1
2F 25.8
1F 12.4


4月10日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.7
3F 43.3
2F 28.4
1F 14.3


4月12日 栗東坂路 良馬場 良馬場
1回
助手
4F 61.6
3F 45.3
2F 30.1
1F 14.9


4月13日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.7
3F 44.6
2F 29.9
1F 14.8


4月14日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
佐藤哲三
4F 52.0
3F 38.0
2F 25.2
1F 12.8


4月17日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 57.9
3F 42.3
2F 27.8
1F 13.9


4月21日 栗東CW 重馬場 馬なり余力

佐藤哲三
7F 99.2
6F 82.8
5F 67.3
4F 52.8
3F 38.8
1F 12.3[7]


4月24日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.1
3F 44.9
2F 29.6
1F 14.8


4月27日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.8
3F 46.0
2F 30.0
1F 14.7


4月29日 栗東坂路 重馬場 強めに追う
1回
佐藤哲三
4F 52.5
3F 37.7
2F 24.2
1F 12.2


5月1日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.9
3F 45.9
2F 30.1
1F 14.9


5月3日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.6
3F 45.7
2F 29.7
1F 14.4
 3月30日、15-15で追い切られました。前走が21日でしかも負担重量59キロのレコードだったことを考えるとかなり早いですね。それでも順調故のことですから、次走のかしわ記念も期待しましょう。
 しかし、本日桜花賞の最有力馬レーヴディソール号の骨折が発表になりました。無事に出ていれば確勝だっただけに痛恨ですが、エスポもとにかく故障のないように気をつけてやって欲しいですね。もっとも、どこの厩舎もそうされているのですが。
 3月31日、昨日に続いて15-15で追い切られています。順調ですね。

 4月3日、15-15で追い切られています。出走まであと1か月。時間は十分にありますし、良い状態で出走できそうですね。

 4月5日、15-15で追い切られました。結構なピッチで乗られていますね。

 4月6日、13-13の速い追い切りが実施されました。終いまでしっかりと伸びて良い動きですね。助手さん騎乗でこの動きならかなり良いと思います。

 4月10日、15-15で追い切られました。追い切り時計が出るということは順調以外の何物でもないですからホッとしますね。

 4月12日、15-15で追い切られました。

 4月13日、15-15で追い切られました。

 4月14日、主戦の佐藤哲三騎手を背に速いところを乗られました。いやぁ、良い動きです。5月5日にはかなり良い状態で出走できるでしょう。

 4月17日、14-14で追い切られました。順調です。本日、かしわ記念の出走予定馬が発表になりましたが、実に弱いメンバーです。スマートファルコンは回避したようですし、これだけ順調なエスポなら、また堂々の1.1倍くらいになるのではないでしょうか。

 4月21日、ウッドチップで長めを乗られました。いつものエスポから言うと少し物足りない動きですが、馬なりでサッと追われただけですし、かしわ記念の3連覇を期待しましょう。

 4月24日、15-15で追い切られました。27日に最終追い切りで仕上げですね。順調で何よりです。

 4月27日、15-15で追い切られました。クラブ公式HPにありましたように、今週は週末に本追い切りをする予定です。明日か或いは金曜日に佐藤哲三騎手を背に最終追い切りをされることでしょう。

 4月29日、本番前の最終本追い切りです。いつもながら素晴らしい動きで文句なしです。当然勝ち負けでしょう。
 私ほっさんの追い切り評価は「A+」です。最高の状態とみます。

 5月1日、3日、15-15で調整されました。

これ以降は5月17日に作成

●パドック

それではいつものように現地写真の掲載です。写真は全て撮影順です。


3月の名古屋以来のエスポワールシチー。おそらくあと何戦もエスポの雄姿は見られないでしょうから、貴重なGⅠ愛馬エスポの行く所ならどこまでもついて行くぞ!!



前走フェブラリーSでは、後のドバイワールドカップ2着馬トランセンドの2着だったフリオーソ。マイルにもメドを立てここも人気の中心。



エスポワールシチーはここを目標に仕上げられてきており、いい体のつくりをしていました。



メンコに美人と書いてあるトウホクビジン。言ったもん勝ち。ちなみにこの馬の使われ方は大ハード。半端ない。



気配は一番とだれもが感じたフリオーソ。周囲でもそういう声が多かったです。さすがにパドックの最前列で陣取っている人は目利きが多いですね。



いつものA・Aのメンコ。今年は竹垣喜利厩務員ではありません。



昨年の南部杯ではエスポワールシチーを破り金星を上げたオーロマイスター。



エスポワールシチー単勝1.4倍。フリオーソ2.4倍の2強ムードです。



確かに威圧感を感じなかったエスポワールシチーですが、これは私がこの馬に慣れてしまったからだと考えます。



昨年の中央の最優秀ダートホース・エスポワールシチーと地方の最優秀ダートホース・フリオーソのツーショット。



エスポの後ろには主戦・佐藤哲三騎手への応援幕が。



馬体アップ。しっかりと筋肉の鎧を身に纏った重厚な造りです。



佐藤哲三騎手(左から4番目)は右隣の御神本訓史騎手が気になる様子。



愛馬に騎乗。よっこらしょ。



そしてライバル視された御神本訓史騎手(左端)。結局9着でした。



頼むぞ、佐藤哲三騎手。右後方は神に祈りを捧げる武豊騎手。願いが通じて連に絡みます。



電光掲示板を確認する佐藤哲三騎手とエスポワールシチー。馬も気になるようです。



私はパドックを見ている限りでは勝ち負けだと思いました。それにしても、出遅れたとはいえ、直線はあまり伸びませんでしたが。



佐藤哲三騎手のズボンには名前と日の丸が。ブリーダーズカップ用かな?



ロードバリオスと福永祐一騎手。



久しぶりのダートで、やはりパンチ不足でした。



オーロマイスターの吉田豊騎手は電光掲示板をガン見。



「おいおい、3番人気かよ、エスポワールシチー、フリオーソ、ラヴェリータとダイショウジェットには敵わないぞ」と思ったのであろう吉田豊騎手。



いつものように先出しするエスポワールシチー。



私が馬券を買うと来ないのに、いつも愛馬の邪魔をしてくれる天才・武豊騎手とラヴェリータ。



結局、今回も抜群の騎乗でエスポの邪魔をしてくれました。うーん、また他の愛馬にも騎乗して欲しい。



フリオーソと戸崎圭太騎手。戸崎圭太騎手の中央移籍はいつになるのか。中央でも活躍が期待される。

●レース


欲しいぞ、このレイ。



シチー服の方がお二人。私もそこまでしたい人なのですが、一人ではなかなか勇気がありません。その内、子供に着せたいと思っています。ただし、シチー服は持っていません。キャロ服のみです。



強い馬が参戦するということで多くの人が集まり、競馬場は混雑していました。



一番人気故にカメラに追われるエスポワールシチー。



ファンファーレは生演奏でした。この方たち、長いことスタンバイしておられました。お疲れ様でした。



さて、ゲートオープン。



私はカメラを持っていたので、現地ではエスポの出遅れに気づくのが遅れました。結局場内放送で初めて知ります。



もうこの写真になりますとエスポの遅れがわかります。



ここで完全に隣のフリオーソやラヴェリータに遅れをとっています。



もうフリオーソで見えないや。



さすがに小回りのダート。横から被せられ非常に厳しくなります。



正面スタンド前(1周目)。

 というわけ、エスポワールシチーは出遅れて、一時12番手になりますが、そこから盛り返して5番手まで上がります。この二の脚は素晴らしいですね。

 武豊騎手のラヴェリータがハナを奪いペースを握ります。すぐ横にはグランシュヴァリエがつきますが、これはいかにも相手が軽い。楽逃げになります。その直後の3番手にはエスポワールシチーと人気を分けあったフリオーソ。向正面でエスポワールシチーは更に1頭交わし、フリオーソのすく後ろ、射程圏内に入れます。

 600m標識を過ぎるとグランシュヴァリエが一杯に。フリオーソがラヴェリータを捉えにかかり、その外からエスポワールシチーも迫ります。

 エスポワールシチーは例年よりも仕掛けが早く(馬の反応がイマイチなので)、直線を向いてすぐにムチが入ります。しかし、同じく仕掛けられたフリオーソとラヴェリータに遅れ出し、ここで優勝はなくなります。

 結局、そのままフリオーソが優勝。上手いスタートからペースを支配し、終始ラチ沿いの経済コースを通ったラヴェリータが天才・武豊騎手のこれ以上ない騎乗で2着。エスポワールシチーは勝ち馬から0.4秒離れた3着で入線します。


4コーナー。ラヴェリータを捉えたフリオーソと外から2頭を捉えにかかるエスポワールシチー。



エスポワールシチーは反応がいつもほどなく、直線で1度前2頭に引き離されます。



優勝を諦めない佐藤哲三騎手はムチを連打し相棒を促します。



残り200mで大勢は決しました。それでも2着はあるかな?と思って見ていました。



上がり37.7秒。エスポなら36秒台で上がれる馬なのですが。



渾身のガッツポーズの戸崎圭太騎手。いやぁ、素晴らしい。



むむぅ・・・。エスポが連を外すとは・・・。しかも時計もそんなにたいしたことはないですし・・・。

10R 成績表



馬名 所属 性齢 負担
重量
騎手
(所属)
調教師 馬体重 タイム 着差 上り
3F

1 7 11 フリオーソ 船橋 牡 7 57.0 戸崎圭(大井)
川島正 508 2 1:38:2   37.5 2
2 8 12 ラヴェリータ JRA 牝 5 55.0 武 豊(JRA)
松元茂 517 3 1:38:3 3/4 37.8 5
3 7 10 エスポワールシチー JRA 牡 6 57.0 佐藤哲(JRA)
安達昭 498 4 1:38:6 11/2 37.7 1
4 6 8 ダイショウジェット JRA 牡 8 57.0 柴山雄(JRA)
大根田 555 -1 1:39:1 21/2 38.2 6
5 4 4 オーロマイスター JRA 牡 6 57.0 吉田豊(JRA)
大久洋 513 1 1:40:0 38.6 3
6 2 2 ロードバリオス JRA 牡 6 57.0 福永祐(JRA)
藤原英 448 -4 1:40:7 39.7 4
7 3 3 ドリームトレジャー 船橋 牡 6 57.0 森泰斗(船橋)
佐々功 484 -3 1:40:9 39.2 11
8 4 5 トウホクビジン 笠松 牝 5 55.0 本橋孝(船橋)
山中輝 445 -3 1:40:9 アタマ 38.6 8
9 6 9 タートルベイ 船橋 牡 6 57.0 御神訓(大井)
矢野義 503 -9 1:41:5 39.9 10
10 8 13 グランシュヴァリエ 高知 牡 6 57.0 的場文(大井)
雑賀正 492 -8 1:41:6 クビ 40.9 7
11 1 1 ジョインアゲン 高知 牡 9 57.0 水野貴(浦和)
雑賀正 495 -17 1:42:6 39.3 12
12 5 7 ダノンムロー 高知 セン 7 57.0 中西達(高知)
別府真 458 -15 1:43:9 39.5 9
13 5 6 エネルマオー 浦和 牡 9 57.0 金子正(川崎)
冨田藤 460 -8 1:44:0 3/4 40.2 13

上り 4F 49.9 3F 37.7
ハロンタイム
12.2- 11.4- 12.2- 12.5- 12.2- 11.9- 12.4- 13.4
コーナー通過順
1角 12,13,11,2,10,4,8,9,3,5,1,6,7
2角 12,13,11,2,10,4,8,(3,9),5,1,6-7
3角 12,(13,11),(10,8),2,4,9,3,5-1,6,7
4角 11,12,10,8,(13,2,4),(3,9),5,1,6,7

●表彰式


口取り写真に納まるフリオーソと戸崎圭太騎手。私の撮影場所は全てが撮れる絶好位でしたが、そこに愛馬が居ないとは・・・。



しかし、素直に勝者を称えます。おめでとうフリオーソ。戸崎圭太騎手。



南関と言えばこの人、川島正行調教師。



勝利騎手インタビューに応える戸崎圭太騎手。



千葉ロッテトマリーンズのキャラクター、マーくんとリンちゃんが登場。



プレゼンターを務めました。



有名人もいいですが、こういうのもありですよね。

●時計の評価

 今回のエスポワールシチーの走破時計は1分38秒6稍重馬場です。優勝した昨年の1分36秒8良馬場や一昨年の1分35秒9重馬場と比較してもかなり遅い時計であると言えます。

 もちろん、2着に残ったラヴェリータの武豊騎手の絶妙なペースだったことは間違いありません。

 しかし、この時計ならエスポはもっと速い上がりで上がれるはずですし、やはり本調子ではない、或いは能力の衰えがあるのかも知れません。

●レース後の騎手・調教師のコメント

エスポワールシチー(3着)

 「ゲートを出る際に滑ってしまい後手を踏みましたが、まだトモが本調子ではなく差を詰めることができませんでした。」(安達昭夫調教師・競馬ブック)

フリオーソ(1着)

 「エスポワールシチーにはまだ勝ったことがなかったので、意識して乗りました。隣でエスポワールシチーが出遅れたのは見ていたので、自分が逃げてしまおうかと思いましたが、外のほうが速かったので、それを行かせてついていく形になりました。それでも雰囲気よくいいリズムで走ってくれて、いつでもゴーサインを出して反応してくれる手応えがありました。帝王賞は地方代表としていいレースを見せてくれると思います。」(戸崎圭太騎手・ウェブハロン)

 「思い通りのレースをしてくれたし、地元で勝つというのは、やっぱりうれしいです。(前走後)ここまで順調に来ていたので、いい仕上がりで臨めたんじゃないかと思います。武騎手がスタートよく先に行って、あの位置についていったのは戸崎騎手の好判断だったと思います。直線は自信を持って見ていました。今年はドバイに行けなかったのがほんとうに残念だったので、オーナーとは、来年こそは行きましょうと話しました。」(川島正行調教師・ウェブハロン)

●専門誌のレース評価

ウェブハロン レースハイライト

 かつては帝王賞JpnⅠの前哨戦的な位置づけだった、このかしわ記念JpnⅠ。しかし年を追うごとに出走馬のレベルが高くなり、近年ではむしろフェブラリーステークスGⅠに続くダートのマイル王決定戦というような意味合いが強くなっている。
 今回は、昨年の中央・地方それぞれのダートチャンピオンによる対戦が実現。このレース3連覇のかかるエスポワールシチーが単勝1.4倍で1番人気だが、フリオーソとの馬連複は、なんと1.2倍。2頭の一騎打ちの様相。しかし明暗の分かれる結果となった。
 スタートでエスポワールシチーが出遅れた。タイミングが合わなかったのか、ダッシュがつかなかったのか、一瞬だが最後方に置かれた。一方のフリオーソは好スタート切ったが、外からダッシュよく飛び出したラヴェリータがハナを奪い、グランシュヴァリエも続き、フリオーソは3番手から。エスポワールシチーもすぐに挽回して1周目のゴール板あたりではフリオーソの直後、5番手につけた。
 3コーナー、絶好の手応えでフリオーソが前のラヴェリータをとらえにかかり、エスポワールシチーも外から半馬身ほどの差で続いた。このあたりまで、ファンの多くはやはり一騎打ちかと見ていたのではないだろうか。
 そして直線、先頭はフリオーソだが、内でラヴェリータが食い下がる。エスポワールシチーはと見れば、佐藤哲三騎手が5度、6度とムチを入れるも、前の2頭からはじわじわと離されていく。結果、フリオーソが先頭でゴール。離されずに食い下がったラヴェリータが3/4馬身差で2着。エスポワールシチーは1馬身半差の3着に敗れた。
 今回、レースのカギを握ったのはラヴェリータの武豊騎手だった。7枠11番フリオーソのひとつ外、8枠12番からのスタートにもかからず、積極的にハナ奪いにいった。どこかで見た場面だ。そう、スマートファルコンで勝ったJBCクラシックJpnⅠ。あのときのスマートファルコンをイメージして、すぐ内にいるフリオーソ、そしてエスポワールシチーをまとめて負かしにいったのではないだろうか。結果的にフリオーソには敗れたが、チャンピオンホース2頭を相手にこの2着は好騎乗だろう。
 勝ったフリオーソは、スタンド前をゆっくりとウイニングラン。ファンの大きな声援に、戸崎圭太騎手は何度もガッツポーズで応えていた。川島正行調教師は「ゴールに入ったときのファンの拍手と声援が、いつもの3倍くらいに聞こえました」と。
 7歳にして今が一番充実期と言われているフリオーソだが、それは数字にもはっきりと表れている。昨年のかしわ記念からここまで8戦連続連対。これほど長期間まったく崩れなかったことはかつてない。またGⅠ・JpnⅠはこれで6勝目になるが、年明けの川崎記念に続き、1年のうちにJpnⅠを2勝したのはこれが初めてのこと。この勢いなら、今年中にさらにビッグタイトルを積み重ねることができそうだ。
 次走はもちろん帝王賞JpnⅠ。3日前にダイオライト記念JpnⅡを圧勝したスマートファルコンも、今年前半の最大目標を帝王賞としている。フリオーソにとっては、昨年終盤に悔しい思いをしたJBCクラシックJpnⅠ、東京大賞典JpnⅠの雪辱なるかどうか。さらには立て直しを図ってのエスポワールシチーに、ドバイワールドカップで2着と好走したトランセンドも出走してくるようであれば、ダートの歴史に残る一戦となるだろう。
 さて、船橋競馬は震災の影響で2開催が中止となり、今開催は「東日本大震災復興支援競馬」として行われた。最終レース終了後には、船橋所属騎手による募金活動と並行して、チャリティーオークションも行われた。次々にステージに登場する騎手たちは、自身の勝負服などを提供。その最後に用意されていたのは、フリオーソが以前に使用していたメンコ、頭絡、蹄鉄のセットで、激しい競り合いの末、11万円で落札された。

●今後の展望

 出遅れて届かなかったことは競馬ではどうしようもないことですが、走破時計や上がりから考えると不満です。安達昭夫調教師がレース後にトモが本調子ではないとおっしゃっていますが、いかにも時間がかかり過ぎています。

 ただ、旧表記ですと7歳。いつまでも全盛期の能力があるわけもなく、そろそろターニングポイントなのかも知れません。しかし、出遅れたものの、その後の二の脚は素晴らしく、あれだけのロスがありながら3着を確保することも素晴らしいことです。

 3着と言ってもJpnⅠですから賞金も1200万円と中央の未勝利勝ち2つ分以上の賞金があります。これまでGⅠ級競走を何度も勝ってきたエスポだから不満になる人も多いのでしょうが、逆に私のエスポ以外の愛馬がGⅠ級競走で3着に入ったら、それはそれは嬉しいことです。そもそも他馬では出走することすらできません。

 確かにラヴェリータに後塵を拝したことは悔しいですが、武豊騎手にあれだけの芸術的な騎乗を見せられては(前走砂を被って大敗した為に砂を被らないハナへ。そして絶妙なペースからラチ沿いの最短距離をロスなく進み渋太く持たせた)、こりや一本取られたなと思うしかありません。私は納得しています。

 これからも勝ったり負けたりを繰り返しながら長く競走馬として活躍して欲しいてすね。

●最後に

 私は今回の出遅れは鞍上・佐藤哲三騎手のせいだとは思っていません。元々ゲートの上手い馬ではないですからね。そこから良く盛り返したと思います。道中の上がり方や位置取り、あれしかないでしょう。

 直線でムチを連打したことも、最後まで優勝を諦めなかったからで、途中で追うのをやめての3着の方が不満が大きいですね。


 愛馬アルマニャックもデビューからしばらく低迷していましたが、地方交流戦でズブさを解消する為に最後まで追ってくれる騎手・岡部誠騎手を配し、勝ち負けに関係なく最後までビシビシと追わせたことで、次走中央でもガラリ一変し掲示板を確保するに至りました。

 エスポワールシチーも年齢と共にズブさが出ているのであれば、最後まで追って解消するしかありませんし、私は出遅れてからの佐藤哲三騎手の騎乗はそれしかなかったと思います。


 次走予定の帝王賞はスマートファルコンやフリオーソ、更にドバイ2着のトランセンドも予定をしており、場合によっては4、5着になるかも知れません。エスポが王者カネヒキリやヴァーミリアンに引導を渡したように、いずれ引導を渡される時が来ます。いや、もうその時期なのかも知れませんが、私は種牡馬としてのエスポを望んでいませんし、どれだけ負けても無事であれば現役を続けてもらって泥臭いレースをしてくれれば良いと思っています。ヴァーミリアンも最後の方は人気ばかりで完全に速い時計に対応できませんでした。あれだけの名馬でも衰えはどうしようもありません。


 もうこれで海外などという言葉が出てこなくなると思うとホッとします。エスポも適度に賞金を稼がなければ出たいレースを除外されてしまう可能性もあります。今は名古屋大賞典の賞金がありますが、どこかで連には絡んで欲しいですね。


 いつまでも頑張れエスポワールシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2011年3月28日作成 30日、31日、4月3日、6日、10日、13日、15日、17日、21日、24日、27日、29日、5月1日、2日、4日、17日加筆
エスポワールシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2011年 3月21日 第22戦 名古屋大賞典 JpnⅢ 名古屋ダ1900m (1着1番人気) 写真多数付き現地レポート

2010年11月 6日 第21戦 ブリーダーズカップ クラシック GⅠ チャーチルダウンズ ダ2000m (10着/7番人気)

2010年10月11日 第20戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (2着1番人気

2010年 5月 5日 第19戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着1番人気

2010年 2月21日 第18戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (1着1番人気) 写真多数付き現地レポート

2009年12月 6日 第17戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (1着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年10月12日 第16戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (1着2番人気

2009年 5月 5日 第15戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着2番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年 3月29日 第14戦 マーチステークス GⅢ 中山ダ1800m (1着1番人気

2009年 2月22日 第13戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (4着/5番人気) 写真多数付き 現地レポート

2009年 1月25日 第12戦 平安ステークス GⅢ 京都ダ1800m (2着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年11月24日 第11戦 トパーズステークス オープン 京都ダ1800m (1着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年11月 2日 第10戦 錦秋ステークス 1600万下 東京ダ1600m (1着1番人気

2008年 9月27日 第9戦 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m (1着2番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年 8月30日 第8戦 500万下 小倉ダ1700m (1着/4番人気)

2008年 8月10日 第7戦 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m (7着/3番人気)

2008年 7月20日 第6戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (1着1番人気

2008年 6月21日 第5戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地レポート

2008年 5月 3日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m (6着/2番人気

2008年 4月20日 第3戦 3歳未勝利 福島芝1800m (5着1番人気

2008年 3月29日 第2戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着1番人気

2008年 3月 9日 デビュー戦 3歳新馬 阪神芝1600m (3着1番人気) 写真多数付き 現地レポート

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